Fandom

Monapedia

電車男

255このwikiaの
ページ数
新しいページをつくる
トーク2 Share

広告ブロッカーが検出されました。


広告収入で運営されている無料サイトWikiaでは、このたび広告ブロッカーをご利用の方向けの変更が加わりました。

広告ブロッカーが改変されている場合、Wikiaにアクセスしていただくことができなくなっています。カスタム広告ブロッカーを解除してご利用ください。


電車男(でんしゃおとこ)は、インターネット電子掲示板である2ちゃんねるへの書き込みを基にしたラブストーリー(恋愛小説)。名称は、投稿した人物のハンドルネームに由来する。ネットで生まれた感動の物語として単行本化されてベストセラーになり、漫画映画テレビドラマ舞台にもなる。ネット発の純愛ストーリーとして世間でも話題を得た。

概要 編集

2ちゃんねるの独身男性板通称毒男板)に「男達が後ろから撃たれるスレ」というものがあった。これは、カップル板の恋愛進行中の人々による書き込み(レス)をコピーしてきて貼り付け、彼女のいない独身男性(毒男)たちを滅入らせるスレッドであった。また、実際に一部のスレッド参加者が恋愛に挑戦して一部始終をリアルタイムで報告し、さらに他の参加者たち(スレ住人)を悶えさせたりすることもあった。

このスレッドに、2004年3月14日21時55分に「731」により投稿された一見何気ない書き込み(749)が、物語の発端である。彼は「電車の中で酔っ払いに絡まれた女性を助けてお礼を言われた」と書き、さらに数日してから、助けたお礼にエルメスのティーカップが届けられたという書き込みをしたため、スレッドは一気に盛り上がり、電車男を応援するスレッドが派生した。男性は当初、発言番号731を名乗っていたが、スレッド参加者は彼を「電車男」、相手の女性を「エルメス」と呼ぶようになり、のちに彼も「電車男」を固定ハンドルにして書き込むようになった。

彼は、「彼女いない歴=年齢」のアキバ系ヲタクを自認し、それまでデートもしたことがないため、お礼の電話はどうするか・どうやって誘ったらいいか・どんな服装をしたらよいか、などスレッドに次々と相談を書き込んだ。これに対して、女性も含む他の参加者(スレ住人)からは様々なアドバイスが寄せられ、その甲斐あって電車男もデートを実現させ、ファッションにも気を配り、オタクグッズを処分して、次第にもてない男から成長しエルメスとの交際を進めていった。スレ住人たちは約2か月の間電車男を応援し、その報告を待ちわび、2人がどうなるかと固唾を飲んで見守っていたが、5月9日、電車男から「好きだと告白してうまくいった」旨の書き込みがあった。掲示板には多くの祝福のメッセージが寄せられた。

なお、電車男の書き込みはしばらく続き、5月17日に性交渉寸前の状況まで書き込みがあったため、独身男性板にふさわしくないと住人の非難を浴びた(住人が電車男のことを思って書き込んだという意見もある)。そして電車男は同日深夜の書き込みを最後に、独身男性板から姿を消した。

人気の拡大 編集

電車男のストーリーが話題になったのは、2ちゃんねるからよりもむしろ、40個近い電車男関連スレッドを読みやすいように編集したまとめサイト[1]の評判がブログなどの口コミで広がった結果であり、電車男は知っているが2ちゃんねるは知らない、という人もいる。

恋愛ストーリーの内容自体は非常にありふれたものだが、自分自身も恋人のいないモテない男を含むスレッド住人たちが、見ず知らずの他人の恋路を懸命に応援する姿が読者の共感や感動を呼び、有名ブログやニュースサイトで取り上げられるなどして2004年5月末以降はネット内で爆発的なブームとなり、書籍化の希望が2ちゃんねるに寄せられるほどとなった。

後述する、#考察#ブームの影響も参照のこと

Flash化 編集

まとめサイトなどを元に音楽にのせてストーリーを紹介するFlashが作られた。BGM著作権法に抵触しJASRAC等から削除警告を受け、映画ドラマ化の影響で公開は中止された。現在でも、WinnyLimeWire等のファイル共有ソフト上では流通している。

書籍化 編集

単行本『電車男』(ISBN 4104715018)は、2004年10月22日新潮社から発売された。

この書籍は、3月14日から5月16日までの電子掲示板の書き込みの様子を掲載している。2ちゃんねるを知らない人にもスレッドの雰囲気を伝えることを狙ったため、あえて小説化はせず、アスキーアートなども含めてスレッドの書き込みをそのまま掲載したとされる(また2ちゃんねる独特の用語についても解説が付いている)。ただし、膨大な分量にのぼるスレッド全文がそのまま掲載されたわけではなく、あくまで掲載されたのは上記の「まとめサイト」を元にしたものである、書籍『封印された「電車男」』(安藤健二・著)によれば、単行本『電車男』に掲載された文章はスレッド全体のわずか 6.4 % に過ぎないという。

単行本の著者は中野独人(なかのひとり)名義であるが、これは「中の一人」を意味するシャレであり、インターネット掲示板に集まる人たちを意味する架空の名前であって、特定の著者が人間として存在するわけではない(概念としては『共有筆名』に近いか)、というのが新潮社によるアリバイ工作である。 まとめサイトの編集者は「中の人」と言う固定ハンドルを名乗っており、当初、単行本は「中の人」名義で出版される予定であったという証言がある。

漫画化や映画化・ドラマ化もされたことで、書籍の発行部数は2005年6月20日に101万5000部を突破したと新潮社が発表。あわせて「電車男」のコメントも発表された。新聞社によっては、中野独人のコメントとしている。

2006年7月には英語訳 『Train Man』 が、イギリスの Constable and Robinson 社から刊行され(ISBN 1845293517)、今後の国際的評価が待たれる。

メディアミックス 編集

書籍版を底本として、次のようなメディアミックス展開がされている。

映画 編集

2005年6月4日より、東宝系で上映。主題歌はORANGE RANGEの『ラヴ・パレード』。純愛映画として大きなヒットになった。なお、掲示板サイトの名称は「2ちゃんねる」ではなかった。 東宝の発表によれば、公開40日目の7月13日で観客動員は200万人を突破、その後もテレビドラマとの相乗効果で健闘し、DVD化にあたり東宝は「最終的に興行収入は35億円に達した」と発表している。 最終的な興行収入は37億円。

キャスト 編集

  • 電車男:山田孝之 - 後にTVドラマ版の第1回にゲスト出演する。
  • エルメス:中谷美紀(出演の理由はエルメスが「中谷に似ている」ことからか)
  • 酔っ払い:大杉漣
  • エルメスの母:田島令子
  • エルメスの友人:西田尚美
  • 若い男:伊藤淳史 - TVドラマ版の電車男役。
  • 若い女:伊東美咲 - TVドラマ版のエルメス役。
ネットの住人達

スタッフ 編集

テレビドラマ 編集

舞台 編集

2005年8月5日から8月27日まで東京公演。その他は大阪・名古屋・仙台・北九州・長崎より5公演。9月11日全公演終了。

キャスト 編集

スタッフ 編集

漫画 編集

2004年以降、以下の漫画化作品が出版された。

朗読劇 編集

キャスト

CDドラマ 編集

2005年9月22日にVol.1が発売

その他 編集

映画版とTVドラマ版の両方に出演した俳優 編集

考察 編集

一般的には「殺伐としたイメージの強い電子掲示板には珍しい、心暖まるエピソード」と捉えられている電車男の物語であるが、その一方で発祥の地である2ちゃんねるの独身男性板では以下のような厳しい批判があり、事実かそうでないかの議論が過熱した。

疑問点 編集

2ちゃんねるの該当板のスレでは早くから以下のような疑問が挙げられていた。

  • エルメスの人物像が不明。まるで恋愛ゲームに登場するキャラクターのような、「男性にとって都合がよい女性」像そのものに思え、現実にはいそうもないタイプに見える(ツインテールなど)。
  • また電車男自身は、その後は2ちゃんねるに一度もこの名前で書き込みをしていない。マスコミであれだけ騒がれている存在であるにもかかわらず、“顔にモザイク”などの形でマスコミに出演したことさえ無い(但し、チャット形式で顔を出さない条件でフジテレビの特別番組に出演したことがある)。
  • 電車男もエルメスも、コメント出し以外に存在をうかがわせる動きが見られない。
  • ときには犯罪者の個人情報さえ簡単に流出するはずのネット上において、これほど多くの人の話題に上ったはずの電車男とエルメスの実在を示す情報が、なぜかどこからも出てこない。

創作説 編集

これらの考察から、電車男の書き込みはフィクション(電車男の作り話・妄想)ではないかという説が、当時から根強く主張されていた。ただし新潮社の担当編集者は電車男に会ったと話しており、2ちゃんねる管理人のひろゆきも面会したと説いている。朝日新聞の関連記事においては、ひろゆき=電車男説も提示されたことすらあった。また、電車男の書き込みに「京浜東北線」とあることから、ある人がひろゆきにどの駅での事件なのか質問したが、最終的に「知らない」と答えた。

他方では、電車男の話がたとえフィクションであったとしても、それに対するスレ住人たちの対応が事実であったことには変わりがない、という意見もあるが、そのスレ住人たちのレスの中にも、電車男が一般のスレ住人を騙った自作自演の書き込みが混じっていたことが判明している。

著作権の問題について 編集

書籍化に際しては、まとめサイトの掲示板や2ちゃんねるに著作権法上の疑義や、「無償で行った善意の行為を金に換える行為であって、承服できない」とする反対意見が数多く寄せられたが、新潮社は以下を根拠に出版を行った。

  • 匿名掲示板であり投稿者を特定できないので、著作隣接権者である2ちゃんねるの運営者である西村博之の許諾を得た。
  • 投稿者は、2ちゃんねるへ投稿するときに表示される確認文書で、二次利用に同意済みである。
  • 電車男本人の許諾は得ている。

過去に、掲示板運営者が投稿者に無断で、掲示板への投稿(ホテルでの経験談や評価等)を出版した案件を著作権侵害と認定した判例はある(ホテル・ジャンキーズ事件 東京高判平成14.10.29)ものの、2ちゃんねるの場合、個々の発言を自分が書いたものだと立証することは困難である(ただしこの掲示板の利用規約と2ちゃんねるの利用規約は違うのには注意を要する)。また、著作権侵害は刑事上は親告罪であり、現在に至るまで裁判沙汰にはなっていない。

5月17日分の投稿の掲載見送りについて 編集

書籍は3月14日から5月16日までの投稿を収録しているが、前記のように5月17日に電車男はエルメスとの性的なシーンを2ちゃんねるに投稿しており、「下手なエロ小説以下」という批判もされていた。この箇所があるのとないのとではストーリーは全く変わってしまうが、書籍では掲載されていない。これは、電車男本人が「まとめサイトへの掲載はしないでほしい」という内容の書き込みをしたのが一因であると考えられているが、電車男を純愛物語として成立させるため、5月17日のエピソードは封印する必要があったのではないかという見方もある(高橋源一郎もそう言っていた)。オタクでもある作家の本田透も自身の著書「電波男 (評論)」の中でこの事を指摘して批判した。最も本田は、同著書の中で「電車男」自体を批判している。

ブームの影響 編集

単行本がベストセラーになり、2005年には漫画化・映画化などが急展開で進められた。映画版の製作はクランクインからロードショーまでたった2か月という強行スケジュールであり、漫画化は5誌に同時並行掲載と異例ずくしの展開であった。また、映画版では映像化に際して多くの脚色が為されており、電車男を応援する2ちゃんねらー達の存在感は相対的に薄くなった。

2ちゃんねるの独身男性板は、ネット内でのブームの頃からまとめサイトを見てやってきた人たちが連日のように訪問する騒ぎとなり、電車男は今どうしているか・などを質問するスレッドや恋愛相談スレッドが乱立し、板の本来の機能はほぼ完全に麻痺する状態に陥ったため、対処しきれなくなった住民は「電車男」を禁句にするなど混乱が続いたという。また、興業的には大ヒットした映画の影響によって、今度は2ちゃんねるの恋愛系の掲示板に「第二の電車男」を意識した恋愛相談系統のスレッドが乱立した。さらにドラマ化されたことにより、2ちゃんねるのテレビドラマ板には同時期放送のヒットドラマ女王の教室関連のスレッドとともに電車男関連のスレッドも乱立され、元からいた住民からは不満が相次いだ。そして、2ちゃんねるというネットコミュニティの存在自体は電車男の映画化によって有名にはなったものの、その人気に釣られて「興味本位でやって来た低年齢層の訪問者(俗に言う『厨房』)やミーハーなネットユーザーが多数流入し、結果的に2ちゃんねるの質がかなり落ちてしまった」、という声は多数聞かれる。さらに、それら新参ユーザーが板ごとのローカルルールなどを知らずに書き込みをしたりして、元から板にいた住人たちから非難の声が上がると、今度はその新参ユーザーが逆上してスレを罵倒の言葉で埋め尽くして荒らすといった行為が続出するなど、コミュニティとしての2ちゃんねるの質の低下に拍車をかける事態が起きている。ほかにも、電車男などの人物が映像化される際に過剰な演出をされたことから、「2ちゃんねらー=キモオタ(気持ち悪いオタクの意)」という負のイメージが世間に根付いてしまった、という2ちゃんねる利用者たちからの不満も出ている。

2ちゃんねる隠し? 編集

書籍化で話題になった当初は「2ちゃんねる発」が売り物であったが、映画化の際は正面から2ちゃんねるに言及されることは少なくなっていった。

2005年6月7日に放送された『とくダネ!』で小倉智昭が「電車男はブログから生まれた」と発言、同年6月9日に放送された『めざましテレビ』では軽部真一が「電車男はある意味、フジテレビ映画」と発言した。6月11日放送の『めざましどようび』のブログ特集でも、前述した小倉の発言と同様に電車男はブログから生まれたと紹介し、2ちゃんねるに一切言及しなかった。しかしドラマ版では、再び「2ちゃんねる」への言及が多くなった(ただしドラマの中では「2ちゃんねる」は、「アラジンちゃんねる(略称:Aちゃんねる)となっている)。

2005年7月7日に放送された『とくダネ!』では、コメンテーターが「2ちゃんねるが元なので小説になる前の過去ログを読んだ」と言ったり、同日放送の『F2スマイル』では「2ちゃんねるが元になった」という切り口で番組を構成し、出演者に2ちゃんねるを見たことがあるか聞いた他、「これを知ればドラマが楽しくなる」として2ちゃんねる用語の解説をした。なお、ドラマで電車男を主演した伊藤淳史は、「2ちゃんねるはリンクが多くて分からない」と言ったものの、2ちゃんねる用語クイズにほぼ正解し、番組内で「もう2ちゃんねらーですね」と言われた。

しかしながら、実際に放映されたドラマ版電車男では、上記のとおり2ちゃんねるという名称は使われずAちゃんねるとされていること、そもそもフジテレビは「W杯トルコ戦中継と、その抗議の江ノ島ごみ拾い」「桜井」などで、2ちゃんねるとは仇敵の間柄であることなどを指摘する向きもある(2ちゃんねらーを参照)。

ネットから生まれた物語・エピソード 編集

このほか、○○男と呼ばれる人物がネットで話題になることも多くなり、中でも痴漢男は書籍化・映画化された。

備考 編集

赤松健

  • 2007年8月8日放送の「世界バリバリ★バリュー」で、売れている漫画家の一人として紹介された際、右上のテロップで「リアル電車男」と紹介されており、実際に妻の佳音との馴れ初めを披露し、赤松自身「電車男はある」と言った。

脚注 編集


参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集
















Smallwikipedialogo.png このページの内容は、ウィキペディアから取られています。オリジナルの記事は、電車男にあります。この記事の著作権者のリストは、ページの履歴を御覧ください。Monapediaと同じく、ウィキペディアのテキストは、GNU Free Documentation Licenseで提供されています。


Fandomでも見てみる

おまかせWikia